「まさか自分がうつ病に…」「毎日ベッドにいて将来が不安…」「治るのかな…」
うつ病になったことがある人は、一度はこんな思いを抱いたことはあるのではないでしょうか。
私自身もうつ病を経験し、再発予防のために日々活動しています。
この記事では、うつ病を克服するために、うつ病の基礎知識、うつ病を治すために必要な考え方、生活習慣、医療サービスなどをご紹介します。
読者の皆さんの一助になれれば幸いです。
うつ病とはどんな病気?
皆さんは、うつ病と聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。ここでは、うつ病の基礎知識について解説します。
①決して甘えではない、れっきとした脳の病気
「なんかうつ病って聞くと仮病なんじゃない?」「甘えでしょ。」というような声を言われた当事者の方もいるのではないのでしょうか。それは違います。
うつ病は、脳内物質の「セロトニン」と「ノルアドレナリン」のバランスが崩れることによって起こる脳の病気です。誰もがこれらの物質がバランスよく保たれていることによって気持ちが安定するのですが、これらが減少すると憂鬱さや意欲の低下といった症状が起こります。
私自身もそうでした。ある日突然、好きだった音楽やアニメを見ても何も感じなくなってしまい、仕事に行けなくなりました。現在は服薬によって安定していますが、誰でもそうなってしまう可能性があります。
本当に、うつがつらいときは何もできなくて、ただベッドで横になる毎日でした。
うつ病|こころの病気について知る|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省こころの病気にはいろいろな種類や症状、治療法があります。同じ病気でも、大人と子ども、若者の場合で症状の出方や治療法が異なることもあります。様々なこころの病気について知りましょう。
②憂鬱な気持ちだけではない、様々な症状
うつ病と聞くと、その名の通り「憂鬱」「気分が沈む」といった症状をイメージされる方も多いのではないでしょうか。しかしうつ病の症状は実に多彩です。
代表的な例を挙げると、「好きだったものに興味が持てなくなる」「感情のコントロールが効かなくなる」「中途覚醒や早朝覚醒など睡眠の質の悪化」「忘れ物が増える」「注意力が散漫になる」などです。
私自身は全て経験していて、またADHDを併発していたので、余計にその症状が悪化してしまい、ダブルパンチで自分を制御することができなくなってしまいました。一番つらかったのは大好きだったサッカーの試合を見ても何も感じなくなってしまったことです。趣味で気分転換できないっていうことは、逃げ場が無くなることでもあって、本当にしんどかったです。
うつ病を治すために必要な考え方
どうやってうつ病を克服したのか、気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、私自身の実体験を交えながら、うつ病を治すために必要な考え方をご紹介します。
①物事への捉え方を変える
私自身、「認知の歪み」といわれるような歪んだ考え方をしていて、すぐに自分を責めたり、相手を責めたりして視野が狭くなっていたことがうつ病になった原因だと知りました。
そこで鍵となったのが「認知行動療法」です。この療法は、人の認知に働きかけて、ネガティブな時間を減らし、行動を調整していく考え方です。
私はまず「行動量を制限」していくことから始めました。疲れがたまらないように遠くに外出しない、ネットでネガティブな情報を調べすぎない、物事に対して悲観的に考えすぎない。また、感じた出来事に対して点数をつけて、これはそこまで落ち込むことじゃないな、そもそもそんなに卑下することじゃないな、と自分を客観視することで落ち込むことは大分減ってきました。
②疲れにくい考え方をする
私は、これまで「普通の人」に対する憧れがあり、一人前にお金を稼ぎ、優等生として生きていくことを大事にしていました。しかし、そういった努力は長くは続きませんでした。
発達障害の特性上、いくら頑張っても限界となる場面はあり、それに対して助けを求めてもなかなか解決しない。そんな壁にぶち当たり、私は仕事を退職しました。
うつ病の療養期間中は、そんな今までの生き方を見直し、もっと自分を大事にして、自分が生き生きと生活できるような仕事や生活スタイルを選ぶことにしました。
そのためにはお金を節約したり、好きだった旅行を我慢したりなど、いろいろ制約はありましたが、そもそも人間、最低限のお金さえあれば生きていけることに気づきました。
お金に価値があると思い過ぎている、そんな言葉を知り、自分もはっとさせられました。
③好きなことを徹底的にやる
これはYoutuberのほっしーさんがよく言っていたことなのですが、うつ病の回復期には好きだったことを徹底的にやり、心のエネルギーを補給することがなによりも回復への近道だそうです。
そこで私は、大学時代好きだったバンドの音楽を聴いたり、大学の学園祭に行ってバンドの演奏を見たりしてエネルギーをもらいました。
また歌うのが好きなので、カラオケにいってこれまで以上に「歌う」ということを楽しめるようになりました。
ブログに興味を持ち始めたのもこのころです。
うつ病に役立つ医療サービスのご紹介
ここでは3つ、うつ病治療に役立つ医療サービスをご紹介します。
精神科
皆さんは精神科と聞くと、すこしネガティブなイメージを持たれるかもしれません。しかし安心してください。きちんとした病院を選べば、薬を処方してもらえます。
私が通っている病院は大学病院で、先生は10分くらい時間をかけて診察をしてくれます。初診だと40分から50分くらいの時間をかけて診察が行われます。
「今月の調子はどうだったか」「薬の効果はどんな感じか」「副作用はないか」などの確認と、今困っていることを1つか2つ相談できます。
主治医とも相性があるので、いくつか病院を比較してみて合いそうな病院に行ってみるのがいいですね。
自立支援医療制度
これは国が行っている制度で、精神科の医療費が原則1割負担になります。私の自治体では、毎年更新があり、用紙に必要事項を記入して役所に提出します。受給者証の発行後、毎回診察の際にその紙を会計時見せます。
薬代も1割負担なので、お金に困っている場合でもこの制度は便利ですよね。
自立支援医療制度の概要自立支援医療制度の概要について紹介しています。
精神科訪問看護
私は現在週二回訪問看護を利用しています。ここでは、精神科の看護師さんが、今の体調や生活での困りごと、服薬管理、その他うつ病に対する情報提供などを行ってくださいます。
私自身、現在は在宅での活動がメインで人との交流が少なくなっていますが、週二回人と話すことでもやもやが晴れますし、気持ちの整理にもつながります。
うつがひどかった時に何度も励ましてくれて、とても有難かったです。
こちらも自立支援医療制度が使え、1割負担で利用できます。
止まない雨はない
私がコロナ禍で過ごしていた大学時代、大学教授がこんなことを言っていました。「止まない雨はない。」結果的にコロナは収束し、また人とマスクなしで話せる時代です。
今うつで苦しんでいる人も、決してあきらめることなければ元気になれます。
それは、「病気を受け入れる」ことが、何より大事なのだと思います。
うつ病を克服することが、人生の財産になると信じています。
それでは。

コメント